SEOでコンテンツ（記事）を作成する際には、「文字数はどれくらいが良いのか」「文字数は検索順位に影響があるのか」と気になっている方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、SEOコンテンツの文字数とSEO効果の関係性や、文字数が多いコンテンツを作成するメリットを解説します。
また、文字数が多くてもSEOの逆効果となる例も紹介するので、自社のコンテンツに当てはまっているものはないか確認してみてください。
文字数が多いとSEOに有利？
まずは、コンテンツの文字数とSEO効果の関係性について見ていきましょう。
文字数は検索順位に直接影響しない
結論から言うと、コンテンツの文字数は検索順位に直接影響することはありません。
実際にGoogleでは、次のようなことを推奨しています。
有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
引用元：Google 検索セントラル
このなかに文字数の設定は存在しないと言及しています。
とはいえ、さまざまななキーワードの検索結果を見てみると「文字数の多いコンテンツが上位表示されている」という印象を受けるのではないでしょうか。
その理由は、有益かつ信頼性がある情報が豊富で、網羅性が高いコンテンツは自然と文字数が増えていく傾向にあり、検索エンジンに良質なコンテンツと判断される可能性が高いからです。
良質なコンテンツを作成するコツについては以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
キーワードにより適した文字数は異なる
検索順位に直接的な影響はないものの、ユーザーファーストのコンテンツを作成することを考慮すると、検索するキーワードにより適切な文字数は異なります。
例えば「検索エンジン 意味」と検索した場合、「検索エンジン」の意味さえ分かればユーザーニーズを満たせることになるため、文字数はそれほど多くならないキーワードと言えるでしょう。
一方で、「検索順位 上げ方」といった検索になれば、「検索順位を上げたい」というユーザーニーズを解決するための情報が求められていることになります。
課題解決のためのノウハウなどが分かる詳しい解説が増えていくため、結果として文字数が多くなっていくのです。
このように、キーワードによって上位表示されるコンテンツの文字数には差があり、ユーザーニーズを捉えた内容を網羅するのが大切であることを覚えておきましょう。
SEOで文字数が多いコンテンツ作成するメリット
有益な情報が豊富で文字数が多いコンテンツは、結果として良質なコンテンツと判断されやすいという以外にもメリットがあります。
続いては、文字数が多いコンテンツにはどのようなメリットがあるのかを解説します。
多種類の検索キーワードでヒットする
文字数が多いとその分コンテンツ内に多種類のキーワードが含まれていることになります。
検索の対象となるキーワードが増えていくので、いろいろな角度からの検索にヒットする確率が高まるでしょう。
実際に、キーワードを選定する段階では予想をしていなかったようなキーワードで検索上位に上がった、ということもよく起こります。
複合キーワードの組み合わせが増える
ある事柄についてより具体的に知りたいと思っているユーザーのなかには、「SEO 検索順位 上げ方」のように、さまざまな単語を組み合わせて検索する方も多くいます。
そのような複数の単語を組み合わせたキーワードのことを「複合キーワード」と言います。
複合キーワードは「スモールキーワード」や「ロングテールキーワード」とも呼ばれ、「ビッグキーワード」と呼ばれる単一キーワードよりも上位表示が狙いやすいです。
そのため、キーワードの範囲が広く上位表示の難易度が高い単一キーワードよりも、最初は複合キーワードでの上位表示を狙い、徐々にアクセス数を増やしていくのがSEO対策の基本とされています。
文字数が多いコンテンツは自然と単語の組み合わせパターンが増えていくため、さまざまな複合キーワードから細かくアクセスを集めることができるという点もメリットの一つです。
キーワードの種類や選定方法について詳しくは、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事：SEOに効果的なキーワードの選び方を紹介！種類やおすすめの選定ツールも
共起語を含みやすい
文字数が多いコンテンツには、多種類のキーワードが含まれることと同様に「共起語」も文章中に多く含めることができます。
共起語とは、キーワードと一緒に使われることが多い単語のことです。
例えば「SEO」をキーワードとした場合、「コンテンツ」「ページ」「サイト」「ユーザー」「SEO対策」などが共起語にあたります。
また「くすみ 改善」というキーワードには、「肌」「原因」「シミ」「おすすめ」「顔」といった共起語が考えられるでしょう。
このように、キーワードと関連のある単語がコンテンツ内に多く含まれていることによりユーザーの理解度を高められるほか、結果として検索エンジンからの評価アップにつながるのです。
文字数が多くてもSEO対策に逆効果な例
ここまでは、文字数が多いことのメリットについて解説してきましたが、一方で文字数を多くしてもまったく意味がなかったり、むしろ低評価となってしまうNG例も存在します。
ここからは、SEOに逆効果な文字数の増やし方について解説します。
無駄な文字数稼ぎをしている
不適切な文字数の増やし方の一つとして、「無駄な文字数稼ぎ」が挙げられます。
文字数を増やそうということに捉われて、関係のない情報を追加したり、遠回りな文章でわざと長く作成したりするのは良質なコンテンツとは言えません。
無関係な文章が続くページは、読者の離脱率を上げることにつながり満足度を下げてしまいます。
また、関係がありそうなキーワードを乱用して文字数を増やす行為もNGです。
同じ単語や語句を不自然に感じられるほどに繰り返すことは、Googleでも良くない例として挙げられているので、注意するようにしましょう。
コピーコンテンツが多い
文字数を増やしたいがために、ほかのサイトから無断で複製することは、絶対にやってはいけない行為です。
Googleでは、新鮮な独自のコンテンツを作成することが求められているため、コピーコンテンツは検索順位を大幅に下げる原因となるほか、著作権といった法的な問題に発展する場合もあります。
また、故意ではないもののコピー率が高くなってしまうことも考えられるので、チェックツールを活用してコンテンツの調査をしっかりと行うようにしましょう。
関連記事：SEOツールを使うならこれ！機能別におすすめを紹介
異なるテーマが混在している
文字数を増やすために、1つのコンテンツに複数のテーマを含めるのは避けたほうが良いでしょう。
なぜなら、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても分かりにくい内容となってしまい、評価されない可能性が高いからです。
例えば「SEO 内部対策」「SEO 外部対策」というキーワードがある場合、2つのキーワードを1つのページにまとめてしまうと、それぞれのキーワードとコンテンツの関連性が薄くなり、どちらのキーワードでも上位表示されないという結果になりかねません。
1テーマにつき1記事を基本とし、テーマが異なる場合は別ページに飛ばす形にしましょう。それぞれのキーワードに深掘りした内容にまとめたほうが分かりやすく、ユーザーファーストなコンテンツと言えます。
SEOでは文字数よりも質の向上に注力しよう
今回は、文字数とSEO効果の関係性について解説しました。
適切な文字数はキーワードによって異なるほか、Googleでは文字数ではなくユーザーを第一に考えたコンテンツであるかどうかが検索順位に関わる重要な指標となっています。
そのため、SEOコンテンツを作成する際は文字数に捉われず、独自性や信頼性、有益な情報の多さといったことを意識して質を高めることに注力することが大切です。
良質なコンテンツを作成できるか不安があるという方は、SEOのプロに相談したり、制作を依頼したりしてみてはいかがでしょうか。
