SEO対策にはさまざまな施策があり、専門のSEO対策会社に依頼する方法と自社内で行う方法があります。
実際にSEO対策を始めようとしている方のなかには、「無料で対策が行えるのか」「外部に依頼する場合はいくらかかるのか」と疑問に思っている方がいるかもしれません。
そこでこの記事では、SEO対策を外注または内製するそれぞれのメリット・デメリットや料金相場を紹介します。
また、料金形態別の費用対効果についても解説するので、SEO対策をどのように行うのかをこの機会にぜひ検討してみてください。
SEO対策には費用がかかる?
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」のことで、コンテンツの検索順位や集客数を上げるために行う施策です。
SEO対策を行うには高い専門性や知識が必要となるため、「そもそもSEO対策に費用はかかるのか」という疑問への答えは「YES」と言えます。
ただし、費用の相場はSEO対策の方法や誰が実施するかなどによって大きく異なります。
費用は外注するか内製するかによって変わる
SEO対策を外注するか自社内で実施するかでかかる費用は変わるため、まずは、外注する場合と内製する場合のそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
外注するメリット・デメリット
外注するメリットはレベルが高いSEO対策を実施できる点で、自社の商品・サービスへの集客や売上向上に直結する効果が期待できます。
また、検索エンジンに強いSEO対策ができるのもポイントです。
Googleの検索エンジンは常に仕様をアップデートしており、そのアルゴリズムに追従することが必須となります。
どのような内容でいつ更新されたのかといった情報は基本的には非公開ですが、高度な専門性と知識を持つSEOコンサルタントに外注していれば、Googleのアップデートにもスムーズに対応できるでしょう。
一方で、外注するとそれ相応のコストがかかります。
また、 SEO対策やコンテンツマーケティングは、広告のように出してすぐに反応するものではありません。
外注してお金をかけたとしても、効果を実感できるまでに一定の期間が必要という点はデメリットと言えるでしょう。
短期的な効果を追求するのではなく、長期的に集客するためのマーケティング手法として理解することが重要です。
内製するメリット・デメリット
内製するメリットはコストが削減できることです。
具体的には、ブログ運用を委託する費用が不要になったり、コンテンツSEOを自社内で行う場合はコンテンツ制作の費用が削減できたりします。
一方で、内製のデメリットは社内にWebマーケティングの専門知識が求められることです。
社内にSEOに精通した人材がいれば問題ありませんが、そうでない場合は人材育成や新規採用に時間と費用がかかります。
社内でSEO対策をスムーズに進めるためには、導入までの社内環境構築にどれだけの労力が必要かを把握しておくことが重要です。
関連記事:自分でできるSEO対策を初心者向けに紹介!難しい場合の対処方法も
SEO対策にかかる費用と価格相場一覧
ここからは、外注した際にかかるSEO対策の費用について紹介します。
主なSEO対策の項目とそれぞれの価格相場は以下の通りです。
項目 | 主な内容 | 金額 | 主な料金体系 |
---|---|---|---|
SEOコンサルティング |
|
20万~50万円(中小規模向け) 100万円以上(大規模向け) |
固定報酬型 |
サイト設計 |
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50万~100万円 | 一括支払型 |
コンテンツSEO |
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3万~20万円 | 一括支払型(単価) |
内部対策 |
|
30万~100万円 | 一括支払型 |
外部対策 |
|
1万~50万円 | 固定報酬型 成果報酬型 |
SEOコンサルティング
SEOコンサルティングは、既存サイトの調査から問題分析、改善案の立案、施策実施までをフルサポートしてくれるサービスです。
ただ、対象となるサービスの範囲が広いことから、どこからどこまでの業務を行うのかが分かりにくくなっている会社もあるので、依頼する前にしっかりと確認しましょう。
コスト相場は中小規模のサイトであれば月額20万~50万円程度で、大規模なサイトとなれば月額100万円を超えることもあります。
サイト設計
サイト設計とは、これから新サイトを構築するという場合はもちろん、既存サイトのリニューアル時に必要なサイト構築を行ってくれるサービスです。
一般的なサイトの場合、基本費用は一括支払型で50万〜100万円程度となり、もちろんページ数が多ければ多いほど料金は高くなります。
また、サイト公開後も定期的なメンテナンスが必要なので、事前に費用を考慮して予算を立てておいたほうが良いでしょう。
コンテンツSEO(記事制作)
コンテンツSEOの金額は、基本的に「記事数×単価」で計算することが多いです。
1記事あたり3万〜20万円程度で、費用幅はコンテンツ制作を担当するライターのレベルによって変動します。
また、専門性の高い分野(医療・バイオ・金融・ITなど)の執筆には、その分野に精通したライターのスキルが必要です。
弁護士といった専門家の監修が必要な専門記事の場合は、さらに料金が高くなる傾向にあります。
内部対策
内部対策とはサイトの構造を最適化する作業です。
内部対策を実施することで、Googleなどの検索エンジンにサイトを正しく認識してもらうことができ、評価が上がれば検索上位表示も期待できます。
対策方法にはさまざまな種類があるため、どこまで対策を行ってもらうかやサイトの規模などにより費用は変わります。
以下の記事では具体的な対策方法について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:SEOの内部対策は何をすべき?目的や効果的なやり方を解説
外部対策
外部対策とは、他社サイトに自社サイトを評価してもらうために行う施策です。
他社サイトに自社サイトのリンクを貼ってもらう「被リンク」や、自社名やサイト名を掲載してもらう「サイテーション」を獲得することが主な方法となります。
特に、被リンクの数はGoogleにサイトを評価してもらううえで重要な指標です。
ただし、被リンクを不正に購入することは禁止されているため、Googleが認めていない手法で外部対策を実施する悪質な業者に注意しましょう。
具体的な対策方法については以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
関連記事:SEOの外部対策をしよう!内部対策との違いやおすすめツールを紹介
SEO対策の費用対効果は?
多くの費用を必要とするSEO対策ですが、実は提供するサービスの「料金体系」によって効果は異なってくるようです。
ここでは、料金体系別の費用対効果について解説します。
固定報酬型の費用対効果
固定報酬型は、施策実施後の結果に関係なく月額や年額で支払う料金体系です。
固定報酬型を採用している会社は、SEOコンサルタントが定期的に各種報告書を提出してフィードバックを受けるまでのサービスが一般的ですが、なかには改善のためのさまざまな提案やアドバイスをしてくれる会社もあります。
基本的にSEO対策は効果が出るまでに時間がかかる場合が多いので、継続的にサポートや改善を行ってもらえる固定報酬型は、費用対効果が高くなりやすいと言えます。
費用対効果を高めるには、中長期的に効果が期待できる会社か信頼できる会社かなどの判断が重要なポイントとなります。
一括支払型の費用対効果
一括支払型とは、定額を一括で支払うタイプの料金体系です。
SEO記事制作やページの内部修正費用など、単品での現場対策が中心となります。
最初にかかる費用が高くなる傾向にありますが、支払いは一度限りなのでピンポイントかつ低コストでSEO対策を試してみたい方には適しているでしょう。
しかし、SEO対策は継続的な改善が必要となるため、スポット対策が効果を発揮するかどうかは定かではなく、固定報酬型ほどの効果は得られないかもしれません。
成果報酬型の費用対効果
成果報酬型は、対策を実施したキーワードが上位表示された場合に日数や順位に応じて単価を支払う料金体系です。
上位に表示するキーワードの種類や難易度によって単価が異なりますが、10位以内になった場合、1日500〜10,000円程度、月額数万〜数十万円程度が相場と言われています。
特定のキーワードで検索順位を上げたいという場合に効果が得られやすいですが、検索順位のみの成果となり、実際に売上につながったかの保証はされないこともあるので注意が必要です。
また、上位表示されている期間中は費用が発生し続ける、一度上位表示されたが順位が下がってしまうと費用対効果も下がる、などの点も覚えておきましょう。
SEO対策の料金相場や費用対効果を理解しておこう
SEO対策にかかる費用は、外注するか内製するかで異なります。
内製の場合はコストが削減できる傾向にありますが、社内にスキルのある人材がいなければ人材育成や新規採用といった別の部分で費用が発生します。
よりレベルの高いSEO対策を実施したいという場合はプロに任せてしまうほうが良いかもしれません。
なるべく費用を抑えたいという場合には、社内では補えない部分のみを外部に依頼することも可能です。
今回紹介した価格相場や費用対効果などを参考に、どのようにSEO対策を進めていくか検討してみてください。