Webマーケティングを行ううえで重要な施策には「SEO」があります。
自社の商品やサービスをより多くの人に知ってもらうため、SEOを始めたいと考えている方も多いかもしれませんが、実際に自分でやるとなると何から手を付ければ良いか迷うことでしょう。
そこでこの記事では、主なSEO対策の種類を紹介したうえで、比較的始めやすい施策について解説します。
また、自分でSEO対策をやるのが難しいという方向けに対処方法も紹介します。
SEO対策の主な種類
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。
広告やSNSからの流入ではなく、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで検索した結果から自社サイトへのアクセス数を増やすというマーケティング戦略の一つです。
その目的を達成するために行うSEO対策には、大きく分けて「外部対策」「内部対策」「コンテンツSEO」の3種類が存在します。
まずは、それぞれの施策の概要を解説します。
外部対策
外部対策とは、外部のサイトから自社サイトの評価をもらうための施策です。
評価をもらう方法としては、以下の2つがあります。
- 被リンクの獲得
- サイテーションの獲得
外部のサイトに自社サイトのリンクが貼られることを「被リンク」、自社のサイト名や企業名などを掲載されることを「サイテーション」と言います。
過去には、被リンク対策としてリンクを販売する業者からリンクを購入するという方法が行われていましたが、現在はペナルティの対象となっており、発覚すると検索順位が大幅に下がる可能性が高いです。
また、被リンクはただ集めるのではなく、自社サイトとの関連性が高く質の良い外部のサイトからもらうことが重要となります。
被リンクを獲得する方法や外部対策の効果が検証できるツールなどについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:SEOの外部対策をしよう!内部対策との違いやおすすめツールを紹介
内部対策
内部対策とは、自社サイトの内側に行う施策のことです。
まず自社サイトを検索結果に表示させるためには、以下のステップをクリアする必要があります。
- 検索エンジンのロボットにサイトを見つけてもらう
- ページの内容を正しく認識してもらう
- データベース上にページの情報を登録してもらう
これらの作業を正確に行ってもらえるようにサイト内を最適化することが、内部対策の目的です。
主に内部対策には、以下のようなさまざまな施策があります。
- リンクの構造を単純にする
- XMLサイトマップを送信する
- ページタイトル(タイトルタグ)を設定する
- ディスクリプションを設定する
- モバイル端末(スマートフォン)に対応する
- エラーページを設定する など
自分で対策できる施策もありますが、専門的な知識やスキルが必要な部分が多くなるので、特に初心者はつまずきやすい点と言えるかもしれません。
内部対策の詳しい内容ややり方は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:SEOの内部対策は何をすべき?目的や効果的なやり方を解説
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、良質なコンテンツを発信することで自然検索から集客を行っていく方法です。
基本的に以下のようなフローで行います。
- ペルソナ分析
- キーワード選定
- コンテンツ作成
- 順位測定(効果検証)
- メンテナンス(リライト・コンテンツの追加など)
コンテンツSEOはただ発信すれば良いというわけではなく、ユーザーニーズを満たすSEO記事を継続的に発信することが重要です。
そのため、上で挙げたフローのように、制作前にはペルソナ分析やキーワード選定、制作後には効果検証や改善作業が必須となります。
このように、コンテンツ作成に工数がかかる点やすぐには効果が現れない点は、コンテンツSEOのデメリットと言えるかもしれません。
ただ、良質なコンテンツを発信し続けることで安定的な集客が見込めるほか、積み重ねたコンテンツは資産となり、上位表示されなかったSEO記事でもリライトすることで上位表示が狙えることもあります。
コンテンツSEOの詳細やSEO記事のライティングのコツについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
関連記事:コンテンツSEOとは?テクニカルSEOとの違いや対策方法を解説
自分でできるSEO対策はどれ?
SEO対策の主な3種類の概要について解説してきましたが、内部対策を紹介した章で触れたように、専門的な知識やスキルが必要な施策もあります。
ここからは、どの施策から取り組むのが良いのか迷っている方向けに、初心者でも分かりやすいSEO対策を見ていきましょう。
初心者はコンテンツSEOから始めるのがおすすめ
初心者は、コンテンツSEOから取り組むことをおすすめします。
なぜならコンテンツSEOは外部対策や内部対策よりも分かりやすく、専門的な技術がほとんど必要ないからです。
例えば、どんなユーザーに向けたコンテンツを作成するのかを決めたり、ユーザーが検索しそうなキーワードを選定したり、実際に構成案を作成しライティングしたりすることは、初心者でも何となく作業工程が想像しやすいのではないでしょうか。
また、良質なコンテンツが作成できるようになっていけば自然と被リンクやサイテーションを獲得することができ、サイトの評価を上げることにつながるかもしれません。
ただし、先ほども紹介したような作業フローを丁寧に行わず質の低いコンテンツを大量に作成してしまうと、Googleやユーザーからの評価が悪くなり検索順位を下げる直接的な原因となるので、ユーザーファーストを意識して制作を行いましょう。
SEOツールを活用しよう
SEO対策では、施策の種類を問わず専用のツールの使用が必須です。
例えば、コンテンツSEOから始める場合、検索ニーズのあるキーワードを選定したり、コンテンツ制作後には検索順位を調べたりする必要があります。
このような分析や調査をSEOツールを活用せずに行うのは不可能に近いです。
また、SEOツールは有料のものもあれば、無料で提供されているものもあります。
最初から費用をかけることに抵抗がある方は、無料ツールや無料トライアル期間があるツールを選ぶと良いかもしれません。
以下の記事では、機能や目的別におすすめのSEOツールを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:SEOツールを使うならこれ!機能別におすすめを紹介
関連記事:【目的別】SEOの無料チェックツールおすすめ13選
SEO対策を自分でやるのは難しい…
コンテンツSEOが始めやすいと言えど、SEO対策以外の業務を並行しなければいけなかったり、社内にSEOに精通している人材がいなかったりすると、SEOを始めるのは容易ではありません。
SEO対策を自分で行うのは難しいと思っている方は、一度SEOのプロに相談するか作業を依頼してみてはいかがでしょうか。
SEO会社に依頼する
SEO対策は、プロのSEO会社に依頼することが可能です。
会社に依頼するメリットには、より高度なSEO対策を行うことができるほか、成果が出やすい点が挙げられます。
ただ、依頼するとなると気になるのがどれくらい費用がかかるかという点ではないでしょうか。
SEO会社のなかには、施策を全般的にサポートする「SEOコンサルティング」を行う会社もあれば、内部対策のみ・コンテンツ制作のみといったようにピンポイントでサポートを行う会社もあります。
中・小規模のサイトでSEOコンサルティングを依頼する場合、コストの相場は月額20万~50万円程度だと言われているようです。
できる部分は自社で行い一部分のみ依頼するパターンもあるので、知識やスキルがついてきたら内製化を進めて費用を抑えるのも良いでしょう。
SEOコンサルティングの概要やそのほかSEO対策にかかる費用については、以下の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:SEOコンサルティングとはどんなサービス?流れや業者・会社の選び方を解説
関連記事:SEO対策にかかる費用まとめ!料金相場や費用対効果とは
SEO対策は自分で行うよりプロに依頼するのもあり!
今回は、SEO対策の主な種類と自分で始めるのにおすすめの対策について解説しました。
SEO対策は専門の知識やスキルが必要なだけでなく、検索順位が上位になる明確な評価基準が定められていないため分かりにくい部分も多いです。
実際にたくさん記事を書いてみたけれど、あとから大幅な修正が必要となるとかえって大きな労力がかかってしまいます。
そのため、最初から正しい方向で進められるよう、特に初心者はSEO会社に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。