SEOに効果的なキーワードの選び方を紹介!種類やおすすめの選定ツールも

SEOに効果的なキーワードの選び方を紹介!種類やおすすめの選定ツールも SEO

SEO対策を行ううえで、キーワードの選定は重要な工程です。

ただ、よく検索されているキーワードを選んでSEO対策を実施したとしても成果が得られない場合があるので、しっかりと段階を踏んで適切なキーワードを選定する必要があります。

この記事では、SEO対策におけるキーワードの種類や選び方、おすすめのキーワード選定ツールなどを紹介します。

SEOキーワードとは?

SEOキーワードとは?

まず、SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」という意味になります。

検索エンジン最適化は「SEO対策」とも呼ばれ、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自社サイトが上位表示されるためにさまざまな施策を実施します。

SEO対策では、自社サイトに来てくれそうなユーザーが検索スペースにどんなワードを入力するのかを考え、ユーザーニーズやターゲットを想定してコンテンツを作成する流れが一般的です。

コンテンツを準備する段階で、検索エンジンから流入を狙うために設定するキーワードを「SEOキーワード」と言います。

SEOキーワードは、ユーザーニーズに合うコンテンツを作成するために必要なだけでなく、検索エンジン側に検索順位を決めてもらうときにも重要な役割を果たします。

Googleでは、求められている内容とコンテンツの関連性を分析して検索結果を生成しており、検索クエリ(ユーザーが実際に検索スペースに入力したワード)と同じキーワードがコンテンツに含まれているかどうかが、情報の関連性を評価する基本的な基準とされているのです。

このように、キーワードはSEO効果を左右する要素なので、しっかりと選定することが大切です。

SEOにおけるキーワードの種類

SEOにおけるキーワードの種類

SEO対策にあたって大切なキーワードを選定する前に、キーワードの種類を理解しておくことが重要です。

ここでは、キーワードの種類をいくつか解説します。

まずは、構成される単語の数により、以下のように分けることができます。

名称 概要
単一キーワード 1語のみで構成されたキーワード。競合が多く上位表示の難易度は高い。 「SEO」
複合キーワード メインのキーワードにサブキーワードを2つ以上含めたキーワード。上位表示の難易度は単一キーワードよりも低くなる。 「SEO キーワード」
「SEO キーワード 対策」

また、検索回数(検索ボリューム)の多さにより、以下のように分けられます。

名称 概要
ビッグキーワード 検索エンジンでの月間検索回数が10,000回以上のキーワード。競合が多く上位表示の難易度は高い。 「SEO」
ミドルキーワード 検索エンジンでの月間検索回数が1,000~10,000回以上のキーワード。 「SEO 対策」
「SEO 初心者」
スモールキーワード
(ロングテールキーワード)
検索エンジンでの月間検索回数が1,000回以下のキーワード。ユーザーニーズが明確なものが多い。 「SEO 会社 料金」
「SEO キーワード ツール」

さらに、ユーザーが何を求めて検索したのかによって、大きく以下の4つに分けられます。

検索クエリの種類 概要
Goクエリ(行きたい) ユーザーの「特定の場所へ行きたい」「ある特定のサイトを表示させたい」という意図を示すキーワード。 「Amazon」
「HubSpot 問い合わせ」
「Apple サポート」
Doクエリ(やってみたい) ユーザーの「何か行動したい」という意図を示すキーワード。 「iPhone 修理」
「リフォーム 見積もり」
「LINE ダウンロード」
Knowクエリ(知りたい) ユーザーの「ある特定の事柄に対しての情報を知りたい」という意図を表すキーワード。 「カルボナーラ 作り方」
「むくみ 解消」
「ベトナム 時差」
「富士山 高さ」
Buyクエリ(買いたい) ユーザーの「サービスや商品を購入すべき価値があるのか調べたい」という意図を表すキーワード。 「LPテンプレート おすすめ」
「20代 女性 プレゼント」

SEO効果を高めるキーワード選定の流れ

SEO効果を高めるキーワード選定の流れ

ここからは、SEOにおけるキーワードの一般的な選定方法を紹介します。

サイトのテーマ・ターゲットを明確にする

まずは、運営するサイトのテーマとターゲットを明確にしておきましょう。

ターゲットについては、年齢や性別を決めるだけでなく、家族構成や居住地、年収や職業、趣味といった細かい項目まで設定することが重要です。

このようにユーザー像を具体的に想定することを「ペルソナ設定」と言います。

ペルソナ設定によって、ユーザーの日頃の悩みや欲求といったニーズを想像することができ、メインキーワードからより踏み込んだキーワードを発見する手掛かりになります。

メインキーワードを決める

サイトのテーマやターゲットが決定したら、それらに合う「メインキーワード」を決めます。

メインキーワードとは、サイトとの関連性や重要性が高いキーワードのことです。

検索ボリュームが大きく、単一キーワードのようなシンプルなキーワードを選ぶことがポイントです。

メインキーワードに付随するワードを調べる

次に、メインキーワードをもとに複合キーワードを膨らませていきます。

この次の段階でキーワードをカテゴリー分けしていくため、ここではとにかく数多くのワードを書き出していくことがポイントです。

メインキーワードに付随するワードを調べる際は、キーワード選定ツールを使用して「関連キーワード」を抽出していきます。関連キーワードが抽出できるツールについては、第5章で紹介します。

また、検索エンジンの検索スペースにキーワードを入力すると自動表示される検索候補「サジェストワード」や競合サイト、SNSの投稿やコメント、Q&Aサイトなどから自力でキーワードを集めるのも方法の一つです。

カテゴリーに分ける

続いては、メインキーワードを膨らませて出てきたキーワードをカテゴリーに分けていきます。

カテゴリーに分けることでキーワードの抜け漏れが確認でき、同じ検索意図のキーワードが複数見つかれば1つのコンテンツでまとめて対策することが可能です。

検索ボリュームを確認して優先度を付ける

最後に、各キーワードの検索ボリュームを確認してキーワードに優先度を付け、対策するキーワードを決定していきます。

検索ボリュームはツールを利用して調べるのが一般的です。おすすめのツールについては第5章で詳しく紹介します。

また、検索ボリュームと一緒に競合サイトも確認し、上位表示が狙えそうなキーワードを検討すると良いでしょう。

どういったキーワードから狙えば良いの?

第2章で紹介したようにキーワードは検索ボリュームの大きさにより「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」の3つに分けられます。

なかでも、最初は検索ボリュームが少ないスモールキーワードから狙っていくことをおすすめします。

なぜなら、スモールキーワードは競合サイトの数が少ないため上位表示を獲得しやすく、ターゲットのユーザーニーズに的確にアプローチできるからです。

ただし、スモールキーワードで上位表示を獲得しても大量なユーザーからのアクセスは見込めないため、コンテンツの数で補っていく必要があります。

ビッグキーワードばかりに気を取られるのではなく、スモールキーワードからしっかりと着実に顧客獲得をしていきましょう。

おすすめのキーワード選定ツール

続いては、おすすめのキーワード選定ツールをいくつか紹介します。

ここで紹介する以外にもたくさんの選定ツールが存在するので、予算や特徴などを考慮して自社サイトに合うものを選んでみてください。

【無料】Google キーワードプランナー

【無料】Google キーワードプランナー

Google キーワードプランナーは、基本的にGoogle広告を使用している人に向けたサービスですが、キーワード候補や月間平均検索ボリュームは無料で調査可能です。

ただし、検索ボリュームは「1万〜10万」「10万〜100万」といったように大まかにしか表示されません。

そのため、検索ボリュームを重視しない段階でキーワード候補を見つける際に使用すると良いでしょう。

【一部無料】Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

【一部無料】Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

Ubersuggestでは、キーワードリサーチをはじめ、自社サイトの問題点のチェックや競合サイト調査、被リンク調査などが行えるツールです。

キーワードリサーチ機能では、検索ボリュームやSEO難易度、キーワード候補、コンテンツ候補を確認することができます。

1日の利用回数に制限がありますが、一部の機能は無料で使用可能です。

Ubersuggestのプランと料金は以下のように設定されています。

プラン 支払いサイクル 料金
パーソナル 月間 2,999円/月
買い切り 29,990円
ビジネス 月間 4,999円/月
買い切り 49,990円
エンタープライズ 月間 9,999円/月
買い切り 99,990円

【一部無料】ラッコキーワード

【一部無料】ラッコキーワード

ラッコキーワードでは、各種キーワード調査を1日50回、見出し抽出・共起語取得・関連ハッシュタグの調査を1日15回無料で行えます。

メインキーワードから付随するキーワードを膨らませていく際に活用すると便利なツールです。

1日の調査可能回数を増やしたい方や穴場キーワードを見つけたい方向けに、有料プランもいくつか用意されています。

プラン 支払いサイクル 料金
エントリー 月払い 528円/月(税込)
年払い 440円/月(税込)
ライト 月払い 1,188円/月(税込)
年払い 990円/月(税込)
スタンダード 月払い 2,970円/月(税込)
年払い 2,475円/月(税込)
プロ 月払い 5,940円/月(税込)
年払い 4,950円/月(税込)
エンタープライズ 月払い 11,880円/月(税込)
年払い 9,900円/月(税込)

【有料】Keywordmap(キーワードマップ)

【有料】Keywordmap(キーワードマップ)

Keywordmapは、オウンドメディアなどのコンテンツを分析するSEOツールとしての機能はもちろんですが、ウェブ広告の分析も可能です。

Keywordmapでは、ウェブサイトの流入キーワードを調査したり、流入キーワードを多角的に絞り込んで分析したりすることができます。

また、SEOに有効なキーワードを選定する以外にもカバーできる領域が広いことで高評価を得ています。

プランは「ライト」「スタンダード」「エキスパート」があり、問い合わせをすることで料金の詳細を提示してもらえる流れとなっています。

【有料】Ahrefs(エイチレフス)

【有料】Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefsには、キーワードの検索ボリュームや難易度を調査するツール「キーワードエクスプローラー」という機能があります。

対象キーワードの検索上位サイトの被リンク(外部サイトに貼られている自社サイトのリンク)を調査し、対策キーワードの選定に役立てることが可能です。

ほかにも、検索エンジンで上位表示されているコンテンツや流入キーワード、ソーシャルメディアの反応などの幅広い分析を行うことができます。

Ahrefsのプランと料金は以下の通りです。

プラン 支払いサイクル 料金※
ライト 月間 約99ドル~/月
年間 約83ドル~/月
スタンダード 月間 約199ドル~/月
年間 約166ドル~/月
アドバンスド 月間 約399ドル~/月
年間 約333ドル~/月
エンタープライズ 月間 約999ドル~/月
年間 約833ドル~/月

※付加価値税(VAT)を除く料金です。

【有料】ミエルカ

【有料】ミエルカ

ミエルカは、コンテンツマーケティング・オウンドメディア・SEO対策分析ツールです。

キーワード選定をする際には、狙いたいキーワードの検索市場の大きさや競合サイトの流入キーワードを可視化してくれる機能、コンバージョン(資料請求や商品購入といった最終的な目標)につながりやすいキーワードを提案してくれる機能が役立ちます。

料金は、資料請求後に企業規模や課題感に応じた価格を提示してもらえる仕組みとなっています。

キーワードについてよくある質問

キーワードについてよくある質問

最後に、キーワードについてよくある質問を2つ解説します。

SEOで適切なキーワードの入れ方は?語順も考慮すべき?

基本的に、タイトルに含めるキーワードは語順を入れ替えないほうが良いと言われています。

ユーザーが検索する語句がタイトルに語順通り反映されていたほうが、分かりやすいというメリットがあるからです。

また、コンテンツの内容を一目で把握することができるように、キーワードは文頭に入れることが重要です。

ただし、本文中の見出しタグ(h2〜h6)については、語順よりも不自然な文章にならないかどうかに注意してキーワードを入れることを心がけてみてください。

SEOに効果的なキーワードは日本語・カタカナどれが良い?

同じ発音のキーワードでも、ひらがなやカタカナ、漢字、英語で書くなど表記方法はさまざまです。

このキーワードの表記については、Google側で表記方法のバリエーションの理解が進んでいるため、ユーザーニーズが違ってしまうものでなければさほど検索順位には影響しないと言われています。

基本的には、一番検索ボリュームが大きい表記を選ぶと良いでしょう。

なお、サイト内の表記ゆれはユーザーに読みにくい印象を与えてしまいかねないので、表記は統一するようにしてください。

キーワード選定をしっかりと行ってSEO対策をしよう

キーワード選定をしっかりと行ってSEO対策をしよう

今回は、SEOにおけるキーワードに注目して種類や選定方法、おすすめツールを紹介しました。

キーワードを適切に選定することで、検索結果からの自社サイトへ流入数を増やすことができ、新規ユーザーの獲得につながります。

アクセス数を着実に伸ばしていくために、キーワード選定からしっかりとステップを踏んでSEO対策を行いましょう。

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