SEO対策にはさまざまな施策がありますが、タイトル(titleタグ)を最適化することも重要な施策の一つです。
実際にタイトルを決めるとなると、文字数はどれくらいが適切なのかやどんなワードを入れれば良いかといった疑問点が出てきます。
この記事では、タイトルの役割や重要性を説明したうえで、適切な文字数やSEOに効果的な付け方について解説します。
注意すべき点も紹介しているので、併せて確認してみてください。
SEOにおけるタイトルタグとは?
タイトルタグとは、ページにタイトルを入力するためのHTMLタグの一つです。
HTMLの冒頭部分にあるheadタグ内、<title>から</title>の間に記述されることでページタイトルとなります。
まずは、SEOにおけるタイトルの役割や重要性を見ていきましょう。
タイトルの役割や重要性
そもそもSEO対策の最終目標は、商品購入や資料請求など実際に利益につながるアクションである「コンバージョン」を獲得することです。
そのためには、検索エンジンから検索するユーザーの流入数を増やしサイトを見てもらう必要があります。
ユーザーは検索エンジンで調べる際、キーワードを入力した後に表示される検索結果のタイトルをまず目にすることでしょう。
そして、そのタイトルを参考に表示された検索結果のなかから自分が知りたい情報が載っていそうな記事や、読んでみたいと思った記事を選びクリックします。
このとき、表示されているタイトルに魅力が感じられなかったり、検索意図と合っていなかったりすると、ユーザーに「求めている情報が載ってなさそう」と判断されてしまいアクセスに至りません。
このように、タイトルはユーザーに「どんな記事なのか」を伝える役割を果たします。
もちろんユーザーだけでなく、検索エンジンにも記事の情報を正しく認識してもらう役割もあるので非常に重要な要素と言えます。
SEOのことがよく分からないというときに、まずはタイトルタグを見直して修正してみると、それだけで順位が上がる可能性は十分にあり得ます。
次章からタイトルの付け方について具体的に説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
SEOで適切なタイトルの文字数はどれぐらい?
タイトルの文字数は「30文字程度」を目安にすると良いとされています。
これはPCやスマートフォンで表示されるタイトルの文字数が起因しており、31文字以上の場合はタイトルの途中で「…」となり、全文表示されない可能性があるからです。
タイトルがすべて表示されていないと、ユーザーにページ内の情報を適切に伝えることができていないことになり、クリック率や流入数に影響をおよぼしかねません。
デバイス別のタイトルの表示文字数は、PCは最大30文字程度、スマートフォンは最大35文字程度と言われているので、いずれのデバイスにおいてもタイトルが最後まで表示されるよう、30文字程度で設定するようにしましょう。
なお、文字数については半角は0.5文字、全角は1文字としてカウントされます。
例えば、この記事のタイトル「SEOに効果的なタイトルの付け方は?文字数や注意点などを解説」の場合、半角が3文字なのでカウントは1.5文字、全角が27文字なので合計28.5文字となり、さまざまなデバイスで全文表示される可能性が高いです。
文字数が数えられる便利なツール
タイトルを30文字程度に収めようとするために、文字数を1文字ずつカウントして調整するには時間と手間がかかります。
「Googleドキュメント」や「Microsoft Word」の文字数カウント機能や、そのほかさまざまなサイトで提供されているツールなどを使用すると素早く文字数が確認できるので、ぜひ活用してみてください。
SEO効果が高いタイトルの付け方
続いては、文字数以外に意識したいSEOに有効なタイトルの付け方を紹介します。
狙いたいキーワードを入れる
コンテンツを制作する流れとしては、最初に検索エンジンで上位表示を狙いたいキーワードを選定するのが一般的です。
選定したキーワードがタイトルに含まれていないと、狙いたいキーワードでの上位表示は難しくなります。
しかし、ただキーワードを入れるだけではSEO効果は期待できません。
文章が横書きの場合、人の視線は大体左から右に移動するため、重要なキーワードはタイトルの左側(前方)に記載することでパッと見た瞬間でも伝わりやすく、クリックされやすくなります。
逆に、狙っているキーワードだからといってタイトル内に何度も同じキーワードを入れるのは避けましょう。
例えば、「SEOに効果的なタイトルとは?タイトルを付けるコツを解説」のように「タイトル」というワードが2回使われていると、少しくどい印象を受けるのではないでしょうか。
注力したいキーワードをなるべく左側(前方)に入れること、不要な情報を詰め込まないことを意識してください。
ユーザーニーズ・検索意図に合うようにする
タイトルを考えるうえで重要なポイントは、ユーザーニーズを満たしているのかという点です。
「多くの人に見てもらいたい」と思いタイトルやページを作成しても、ユーザーニーズとずれているとただ閲覧するだけでコンバージョンには至らないことがあります。
タイトルを作成する際は、次のような検索意図も意識しましょう。
検索クエリの種類 | ユーザーの意図 | 検索クエリの例 |
---|---|---|
Goクエリ | ○○に行きたい |
|
Doクエリ | ○○をやりたい |
|
Knowクエリ | ○○を知りたい |
|
Buyクエリ | ○○を買いたい |
|
検索クエリとは、実際にユーザーが検索窓に入力する語句のことです。
例えば、Knowクエリなら「~の方法を紹介」「~の手順を解説」といったタイトルを付けたほうがユーザニーズに合っていると言えるでしょう。
なお、先ほど紹介したSEOキーワードはマーケターたちが管理するワードを指すものであるため、検索クエリとは少し意味合いが異なります。
数字を使う
タイトルには、キーワードだけではなく数値を入れることで説得力が増すほか、記事に含まれる情報量を知ることができるためアクセス数の増加が期待できます。
例えば、「~を5つ紹介」「3分で読める」というように数字が入っているほうが分かりやすい印象になるでしょう。
カッコや記号を使う
「初めての方に見てもらいたい」と強調したい場合や先述した数字を入れたい場合などに、カッコや記号を使うことも有効です。
例えば「【初心者必見】○○の作り方」や「3分で読める!○○の作り方」というように、【】や「!」を使うほうが文章に区切りができ、読みやすい印象を受けます。
ただし、カッコや記号を使うことで文字数が増える点には注意が必要です。
また、記号のなかでも句読点をタイトルに付けるとかえって不自然な文章になり、ただ文字数を増やすだけになってしまうため、句読点を使用するのは避けたほうが良いでしょう。
パワーワードを使う
「パワーワード」とは、一度聞けば頭に残るような強烈なインパクトがある言葉のことです。
もともとは心に響く言葉という使われ方がされていましたが、現在ではマーケティングなどビジネスシーンでも使われています。
例えば「今日からできる」や「誰でも簡単」のようなパワーワードを入れると、ユーザーはクリックしやすくなるでしょう。
パワーワードのなかには「知らなきゃ損」や「やってはいけない○○」といったネガティブなワードもあります。
ユーザーを引き付けるのに効果的な場合もありますが、過度に不安をあおったり不快感を与えたりしないように注意して使用してください。
コンテンツ内容と食い違いのあるタイトルはNG
先ほども紹介したように、タイトルは検索結果が表示されたときに最初に目にするページの情報です。
ユーザーがタイトルを見て「このページは良さそう」と思ってアクセスしても、そこに知りたい情報が載っていなければユーザーの満足度を下げてしまうことになります。
ユーザーの満足度が低くなりサイトの信用性を損なうとコンバージョンにつながらなくなってしまうので、タイトルとページの内容が一致しているか確認するようにしましょう。
同じタイトルを複数のページに付けない
同じタイトルのページが複数存在すると検索エンジンから重複コンテンツとみなされ、いずれかのページがインデックスされなくなる可能性があります。
インデックスとはページの情報が検索エンジンのデータベースに登録されることで、入力されたキーワードに応じて、データベースのなかから最適なページを検索結果に表示する仕組みなっています。
つまり、インデックスされないと検索結果に掲載されないということになるのです。
また、両ページがインデックスされたとしても、クリックが分散して成果の計測が難しくなる恐れもあります。
似たようなページでも内容が異なるポイントのワードを入れるなど、タイトルは個別のものを設定しましょう。
タイトルを工夫してSEO効果を高めよう
今回は、SEO対策の一つとしてタイトルを付ける際のポイントと注意点について紹介しました。
タイトルは検索結果に表示される重要な文章で、そのページにどのような情報が記載されているのかを伝える役割を持ちます。
文字数は30文字以内で、狙うキーワードは最初のほうに入れる、検索意図を意識する、引きのあるパワーワードや記号を使うといった点を意識してみてください。
ユーザーに理解してもらいやすいタイトルを作成して、上位表示やアクセス数向上を目指しましょう。