SEOを意識するうえで、「E-E-A-T」はウェブページの重要な指標です。
E-E-A-Tを踏まえたコンテンツを作成することで、ウェブページの品質を格段に上げることができます。
この記事では、E-E-A-Tの概要や評価基準、評価を上げる方法について解説します。
SEOの「E-A-T」や「E-E-A-T」とは何のこと?
E-E-A-Tとは、Googleが定める検索品質評価ガイドラインの指標を示す略語です。
もともとは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3つの頭文字を取って「E-A-T」の呼び名でした。
2022年に「Experience(経験)」が指標に加わったことにより、「E-E-A-T」や「Double-E-A-T」と呼ばれています。
Experience(経験)
「Experience(経験)」とは、ウェブページ制作者の経験や体験を基に作られているかを示す指標です。
例えば、商品を説明する記事で、インターネットの情報を書き起こしたものと、制作者が実際に手に取って使用感や評価した記事では、どちらが信用できるでしょうか。
特定の商品について知りたいユーザーは、インターネットで誰でも調べられる情報よりも、実際に使用したレビュー記事を読むことのほうがメリットを感じられます。
ページ制作者の経験を基にコンテンツを構築することで、信頼性が高いページとしてGoogleに評価されるSEO対策の指標がExperience(経験)なのです。
Expertise(専門性)
「Expertise(専門性)」とは、そのウェブページが取り扱うコンテンツの専門性の高さを示す指標です。
例えば、動物について取り扱っているウェブページがあるとします。
多種多様な動物を軽く紹介しているサイトに対し、特定の動物のみにテーマを絞って内容を掘り下げて情報に特化したサイトを比較してみましょう。
広く浅く紹介するサイトよりも、特定のテーマに絞って情報密度の濃いサイトのほうが情報量が多いため、ユーザーが求めている情報を得られる可能性が高くなります。
専門性は後述する権威性や信頼性に似ているポイントが多く、同じように扱われることもありますが、評価の指標となるのはコンテンツの専門性です。
このように特定のテーマに特化し、専門性が高いページとしてGoogleに評価されるSEO対策の指標がExpertise(専門性)になります。
Authoritativeness(権威性)
「Authoritativeness(権威性)」とは、ウェブページ内のコンテンツで発信する情報の権威があるかを表す指標です。
権威性とは、特定の分野において優れていること・信頼されていることが一般的に認められていることを示します。
非公式サイトと公式サイトでは、ほとんどの人が後者の情報を信用することになるでしょう。
Expertise(専門性)と似ているように思うかもしれませんが、情報の発信元に権威があり、高い信頼性があることをGoogleに評価されるSEO対策の指標がAuthoritativeness(権威性)です。
Trustworthiness(信頼性)
「Trustworthiness(信頼性)」とは、文字通りコンテンツが発信する情報に対して信頼できる情報かを示す指標です。
コンテンツの信頼性は制作者の素性や情報の正確性、サイトの安全性や情報の明確性が重要になります。
素性が分からない匿名のキュレーション記事と、顔と名前の知られる専門家の記事を比較した場合、情報として信頼性が高く評価できるのは後者です。
経験・専門性・権威性の要素を含み、コンテンツに高い信頼性があることをGoogleに評価されるSEO対策の指標がTrustworthiness(信頼性)になります。
SEOでE-E-A-T評価を上げる方法
E-E-A-Tには、それぞれの指標にGoogleが評価する検索基準となるポイントが決まっています。
ここでは、各指標ごとに評価を上げる方法を見ていきましょう。
Experience(経験)の評価を上げるポイント
Experience(経験)の評価を上げるには、自身の経験をコンテンツ内に盛り込んでいくことが重要です。コンテンツのテーマに沿った自身の経験や体験を情報として発信し、オリジナリティのある記事を作りましょう。
テーマが決まったら、特定のジャンルの調査や実験を行い、検証結果などを紹介するのが効果的です。
自分の経験と体験談を一次情報とし、インターネット上にある二次・三次情報との比較・調査結果を発信することで特化型のコンテンツにもなります。
まったく未経験のないコンテンツを作る場合、ページ作成前に一通り自分自身で経験しておくと良いでしょう。
Experience(経験)を上げるポイントは、以下の通りです。
- 実際に体験・経験したトピックを取り扱う
- ほかにはない自分だけの一次情報を発信する
- 似ている情報と比較して自分の経験をアピールする
ページで扱うテーマは、制作者自身の経験の有無が重要です。
実体験や経験をテーマにする場合、情報の裏付けが必要になります。実証できるデータを提示し、ユーザーに対して情報に説得力を持たせましょう。
例えば、集めたデータを試行回数とともにグラフや表で可視化ができれば、ユーザーに分かりやすく経験を伝えることが可能です。
もしも、他サイトと似ているテーマであっても、自身の実体験に基づいた情報であれば差別化ができます。
Expertise(専門性)の評価を上げるポイント
Expertise(専門性)の評価を上げるには、コンテンツで扱う情報の専門知識を増やし、特化型に展開していきましょう。
情報を浅く広く扱うよりも、テーマを絞ってコンテンツの知識量や情報量を増やすことが重要です。扱うコンテンツが得意ジャンルであれば知識や技術、経験値も多くなるので情報の信頼性も高まります。
分野におけるエキスパートである専門家や監修者への積極的な取材や、調査を依頼することで専門的な知識・情報量を得ることも可能です。
自身の体験や経験を追加することで、独創的で信頼性の高いコンテンツ作りにも役立ちます。
Expertise(専門性)を上げるポイントは、以下の通りです。
- コンテンツのテーマ・ジャンルを特化型にする
- テーマ・ジャンルの知識と情報の質を上げる
コンテンツのテーマ・ジャンルを特化型にするには、ただ情報を多くするだけではSEO効果は期待できません。ユーザーの需要・ニーズをリサーチし、どこに特化するかを考えることが大切です。
需要がないテーマでは興味を持たれにくく、アクセス数を増やすのは難しいものです。そのため、競合サイトを分析し、テーマに対する需要を調査しましょう。
ユーザー目線で有益となる情報を徹底的に掘り下げていき、テーマ・ジャンルの知識と情報の質を上げるのもポイントです。
Authoritativeness(権威性)の評価を上げるポイント
Authoritativeness(権威性)の評価を上げるには、情報発信元の信頼性が重要になります。
制作者が専門家や監修者などの社会的に地位があり、権威がある立場であるなら素性を明かすことで権威性を示すことが可能です。
そうでない場合は、コンテンツ制作に権威のある人物に協力を依頼し、監修についてもらうなどをして、コンテンツに信頼性を持たせましょう。
政府からの報道発表や公式ニュースであれば、公式サイトからのリンクを貼ることで情報の信ぴょう性が格段に上がります。
権威性の高いサイトと相互リンクを図ったり、コンテンツを紹介してもらう方法も有効です。
Authoritativeness(権威性)を上げるポイントは、以下の通りです。
- 社会的に認められていることを証明する
- 権威性のある人物やサイトから評価される
- 権威性のあるサイトから被リンク・サイテーションを獲得する
コンテンツのテーマが医療やグルメであれば、医師免許や調理師免許をプロフィールで提示することである程度の権威性を示すことは可能です。
専門家やインフルエンサーなど、世間に認知されている有名人に自サイトが引用されたり、言及されることを「サイテーション(メンション)」と呼びます。
権威性のあるサイトから評価され、被リンクやサイテーションを獲得することで自サイトの権威性を高め、Google評価を上げることにつながっていくでしょう。
ただし、権威性は社会的に承認されることなので、効果が目に見えるまでに時間がかかります。
そのため、同時に専門性と信頼性を高めることを意識し、コンテンツ制作に取り組むのがポイントです。
Trustworthiness(信頼性)の評価を上げるポイント
「Trustworthiness(信頼性)」の評価を上げるには、コンテンツで発信する情報が正しいものと示すことが重要になります。
発信する情報は、公的機関からの引用や専門家への取材、リンクを貼るなどが効果的です。ページ内の情報の発信日や更新日を記載することで、情報の鮮度を知ることができます。
そのほかにもページ制作者の素性を明確にしたり、メールアドレスなどの連絡先を記載したりすることでユーザーに信頼性を保証することが可能です。
プロフィールとできれば顔写真、資格や免許があれば合わせて記載しておくと良いでしょう。
しかし、個人情報は運営元の情報発信責任を明示するものになるので、必要以上に開示するのはトラブルにつながる恐れがあるため注意してください。
Trustworthiness(信頼性)を上げるポイントは、以下の通りです。
- 安全なウェブページであることを証明する
- サイト運営者や記事の情報を明確にする
- コンテンツの内容が正確で信頼が持てる
安全なサイトとは、インターネット上でのやりとりを暗号化し、個人情報を保護できるSSL(Secure Sockets Layer)が設定されているもののことです。
ウェブページのURLが「https://」となっているかつ、URLの前などに鍵のアイコンがあれば、設定されていると判断ができます。
SSLをサイトに設定し、自サイトとユーザーの個人情報を守りましょう。
サイト運営者を明確にすることは、ユーザーだけでなくGoogleからの信頼を獲得でき、信頼性の高いコンテンツの証明になります。
記事の執筆者・監修者を明示する場合、深い知識を持った専門家であればコンテンツに信頼性を持たせることが可能です。
コンテンツの信頼性は「専門性」と「権威性」が深く関わる指標なので、記事の根拠による正確性が重要です。
社会的に認知されていて信頼性の高い情報を引用するなど、ユーザーとGoogleからの信頼を高めましょう。
E-E-A-Tが特に重要視される「YMYL」も理解しておこう
YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字を取った略語です。
Googleの検索エンジンにおける「人々のお金や生活・健康」に関連し、SEOの評価で重要視されるページコンテンツを意味します。
YMYLに当てはまり、Googleが対象としているジャンルは以下の通りです。
- ニュース・時事問題
- 金融
- 市民権・政府・法律
- 健康・安全
- ショッピング
- (国籍・人種・宗教などの)人々のグループ
- その他
Googleが検索品質評価ガイドラインを定め、評価の指標が厳格である理由には、ウェブページの情報に正確性と信頼性を持たせる目的があるからです。
かつて国内外において、フェイクニュースや素人による記事が検索上位を占め、信用できる情報を求めるユーザーの声が高まっていました。
YMYLが対象とするジャンルは、いずれもデリケートな内容です。
記事を読んだユーザーの生活や健康、命に関わるような影響を与える低品質の記事排除を目的として、Googleは検索品質の向上を目指しました。
Googleが検索アルゴリズムを見直し、検索結果の改善を図ることで情報を精査し、正確性・信頼性のある高品質な記事が検索上位にくるようにアップデートされています。
YMYLは事実に基づく情報であることが前提であるため、SEOにおけるE-E-A-Tは重要視されているのです。
E-E-A-Tはサイトの評価基準!対策してコンテンツの品質をアップさせよう
この記事では、Googleが定めたSEOのE-E-A-Tとはどんな指標なのかを解説しました。
インターネット上にあるウェブページは、Googleに高品質と評価されたコンテンツのみが検索上位に表示されます。
かつてのSEO対策のようにキーワードを詰め込むだけでは決して評価されず、Googleの評価基準となるE-E-A-Tを踏まえなければなりません。
特に、YMYLに関するページは厳格に定められているため、高評価を得るには各指標を高水準で満たしていることが必須です。
今回解説した内容も参考に、SEO対策でE-E-A-Tを高め、ページコンテンツの品質をアップさせましょう。